2019.8.8

「世界の潮流『ウェルビーイング』から考えるこれからの経営とオフィス環境について」開催レポート

「世界の潮流『ウェルビーイング』から考えるこれからの経営とオフィス環境について」開催レポート

パソナ・パナソニック ビジネスサービス株式会社(以下、当社)では2019年7月30日に、セミナー「世界の潮流『ウェルビーイング』から考えるこれからの経営とオフィス環境について」を開催しました。
本セミナーは3部構成で行われ、第1部はコモンズ投信株式会社 渋澤健氏より「『ウェルビーイング』 これからの経営の常識」、第2部は株式会社ヴォンエルフ 平松宏城氏より「ウェルビーイング志向により変化する都市や建物空間の潮流」と題してご講演をいただきました。第3部では、「ワークプレースをライトプレースへ」をテーマに会場からの質問を交えながらパネルディスカッションを行いました。

第1部
講演 「『ウェルビーイング』 これからの経営の常識」サマリー:
コモンズ投信株式会社 会長 渋澤 健 氏

企業は、財務諸表などの「見える価値」だけではなく、競争力、経営力、対話力、企業文化といった「見えない価値」を正しく認識することが大切です。例えば、従業員が健やかに働ける環境づくり、つまり人のウェルビーイングのためにかけるお金は、長期的な視点でさまざまな価値を生み出します。コモンズ投信では、それらにきちんと取り組んでいる企業の方が投資の魅力が高いと判断しています。

また、私の高祖父・渋沢栄一の本「論語と算盤」は、現代の健康経営の考え方にも大いに当てはまります。つまり、企業は人や将来のことを考えて倫理的な行動を取ること、そしてお金を儲けながら経営していくこと。それらは車の両輪であり、どちらか一方に優劣をつけず、同じ大きさとスピードで回って初めて、まっすぐ前に進み続けることができるのです。人や将来に向けた倫理的な取り組みと、お金儲けの両立は一見矛盾するようにも思えますが、試行錯誤しながら取り組み続けることで新たなクリエイションが得られ、企業の新たな価値を見出すことにつながると考えています。

第2部
講演 「ウェルビーイング志向により変化する都市や建物空間の潮流」サマリー:
株式会社ヴォンエルフ 代表取締役 平松 宏城 氏

いま、日本においてウェルビーイング志向が高まり、グリーンビルディングの評価基準である「LEED認証」や、健康とウェルビーイングに世界で初めて焦点を当てた建物・空間の評価システム「WELL認証」に注目が集まっています。そして、世界中でバイオフィリック・デザイン、良質な室内空気の質や温熱・照明環境の確保、昇降式デスクの配備、野菜や果物の摂取や階段利用の称揚などを含めて、人の心身の健康を支えるオフィスやビルづくりが進んでいます。

とはいえ室内環境さえ整備すれば、ウェルビーイングが実現するのではありません。まず、健康で快適な職場や住環境は、心地よい街にしか成立しないのです。ニューヨークをはじめとした主要都市では、コンクリートによるグレーインフラから自然を生かしたグリーンインフラへの転換、自動車中心の空間づくりから歩行者中心の空間づくりなど、公共空間の抜本的見直しに乗り出しています。

ウェルビーイングの実現に向け、「LEED認証」や「WELL認証」などの評価制度を踏まえながら、オフィス、ビル、ひいては街の長期的な価値をつくるリーダーシップを持つことが求められているのです。

第3部
パネルディスカッション ~ワークプレースをライトプレース(人間に最適な自然環境)へ~

当社代表取締役副社長の岩月をファシリテーターとして、「ワークプレースをライトプレースへ」をテーマに、ご講演いただいたお二人とのパネルディスカッションを行いました。「効果的な職場作りとして、特に成功事例と捉えているものは何か」「今後のウェルビーイングの潮流をどう予想するか。また、そのときに大切にすべきことは」など、経営層や総務ご担当者様を中心に、来場いただいたお客様からの質問を交え、活発な意見交換がなされました。


【講師紹介】

渋澤健氏
コモンズ投信株式会社 取締役会長
国際関係の財団法人から米国でMBAを得て金融業界へ転身。外資系金融機関で日本国債や為替オプションのディーリング、株式デリバティブのセールズ業務に携わり、米大手ヘッジファンドの日本代表を務める。2001年に独立。2007年にコモンズ株式会社を設立し、2008年にコモンズ投信 取締役会長に就任。

コモンズ投信株式会社

平松 宏城氏
株式会社ヴォンエルフ 代表取締役
日米の証券会社に勤務(債券部門で外債売買、証券化商品のセールス業務等)後、ランドスケープデザイン/グリーンビルディングの世界に転進。環境NPO(JXDA)を経て、社会起業家として2006年に(株)ヴォンエルフを立ち上げる。創業時から公的機関、民間企業、金融システムの横断的な連携を図ることで、持続可能な都市デザイン再構築を目指す。2013年、一般社団法人グリーンビルディングジャパンを立ち上げ、共同代表理事として、LEEDやWELLの普及も務める。

株式会社ヴォンエルフ


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