CASE 導入事例

vol.22 
パナソニック ホームズ株式会社/
Suita SST base
(屋内フリースペース・タウンマネジメントオフィス)エリア

vol.22 パナソニック ホームズ株式会社/Suita SST base

Suita サスティナブル・スマートタウン(所在地:大阪府吹田市岸部中、以下Suita SST)は、パナソニックグループが進める「サスティナブル・スマートタウン」プロジェクトの関西初の展開であり、まちづくりを推進してきたSuita SST協議会と連携し、2022年4月29日にまちびらきをしました。単身者共同住宅(OGU HOUSE吹田SST)の1階にタウンマネジメントオフィス(Suita SST base)を設け、その中にCOMORE BIZ(コモレビズ)を導入。
コモレビズ初となる映像技術を組み合わせたオリジナルテーブルの開発経緯や、今後の展開における可能性などをビジネスソリューション本部主幹、森善映氏とデザイン本部 未来創造研究所 部長、川端和彦氏に伺いました。

 

Suita SSTの概要と森様、川端様のミッションを教えてください。

森氏 サスティナブル・スマートタウンはパナソニックが中心として進める、工場跡地などの企業不動産を活用した、持続可能で先進的な街づくりプロジェクトです。これまで神奈川県の藤沢市と綱島エリアで取組み、今回は大阪府吹田市にファミリー分譲マンション、シニア分譲マンション、単身者共同住宅、ウェルネス複合施設、複合商業施設からなる街、Suita SSTをつくりました。Suita SSTは、吹田市が進める再開発プロジェクト、北大阪健康医療都市(健都)と連携しながら、「健康・多世代居住・地域共生」をコンセプトに、エネルギー、セキュリティ、モビリティ、ウェルネス、コミュニティのテーマ設定と設計を、Suita SST協議会として取り組んでおります。
特に「カーボンニュートラルが当たり前の社会」や、「誰もが幸せに生きられるウェルビーイングの実現」を目指しています。
私はSuita SSTの空間設計に関するハード面の確認・調整と、健康まちづくりに関する部分を担当しました。

川端氏 森さんの部署から依頼を受け、私たち未来創造研究所がSuita SSTの企画・構築ディレクションを担当しています。
私のミッションとしては、健都と連携した街づくりをするうえで、健康とパナソニックの商材を組み合わせた一歩先行く建築を目指すこと。その中でタウンマネジメントオフィス(Suita SST base)の企画構築と、そこで行うBtoBツアーの企画運営も手掛けています。

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森 善映 氏
パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会社
ビジネスソリューション本部
関西25・30推進部 事業開発課
主幹

コモレビズを導入した背景と決め手は?

川端氏 Suita SST のコンセプトは「健康」ですが、「なんとなく健康に良さそうな街」ではなく、エビデンスベースの根拠ある「健康に良い街」であることにこだわりました。単身者共同住宅の1階にタウンマネジメントオフィス(Suita SST base)を企画する際、ここを、全体コンセプトを象徴する場所にしたいと考えました。そこで、タウンマネジメントオフィス(Suita SST base)の空間デザインコンセプトを「健康=森」として、緑を感じられる空間にしようと思ったのです。

私自身がコモレビズを導入したコワーキングスペース(ザ・パークレックス天王洲[the DOCK])を利用しており、仕事をしていながら心地良さを体感していました。この心地良さの理由が、緑視率によるストレス軽減効果など、大学教授との連携研究や実証実験によるエビデンスに基づいたバイオフィリックデザインだと知り、納得度が増した経緯もあり導入を決めました。また、コモレビズが提案するハイレゾ音などのテクノロジーと植物の融合による効果も着目した点のひとつです。

我々、パナソニックの商材とコモレビズが融合することで、健康というテーマを更に追及しながら、新たな展開が期待できるのではと考えました。

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川端 和彦 氏
パナソニック株式会社
デザイン本部
未来創造研究所 
クリエイティブラボ
部長

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コモレビズを導入するにあたり、こだわった点を教えてください。

川端氏 コモレビズを導入したタウンマネジメントオフィス(Suita SST base)の役割は、地域住民のコミュニティスペースとSSTの推進として行うBtoBツアー開催の拠点の2つがあります。つまり、完成して終わりではなく、この場所に導入したソリューションを水平展開していくのが目的です。
そのため、限られたスペースの中でSuita SSTのコンセプトを凝縮した象徴的な空間をつくることが重要でした。加えて当社の技術開発チームによる先進技術もプラスし、これまでになかったイノベーティブな空間にしたいという我々のオーダーに、コモレビズの担当者の方と何度も話し合い、パナソニックのAV技術とコモレビズを融合したオリジナルテーブルを製作しました。

テーブルにLEDビジョンをはめ込み、流れる川や四季を感じる自然映像を流し、自然映像と連動したハイレゾ自然音で屋内にいながらも森の中にいるような空間に仕上げています。苦労した点として、LEDビジョンをそのまま至近距離で見るとドットが目立つため、より自然に見えるよう何度もすりガラスシートの検証を行い、多くの関係者の苦労と知恵が詰まった4mのテーブルが完成しました。

森氏 こだわった点としては、コモレビズを導入したテーブルや什器を、一から製作するにあたり、現物確認として何度も試作の確認と検討を実施したことです。また、設計図面の確認から現場施行までの時間がかなりタイトになったため、その調整に苦労しました。
しかし、実際に植物が入ったテーブルが完成し、タウンマネジメントオフィス(Suita SST base)の空間が様変わりしたのを見て、こだわりの結集だなと感じました。

導入後の感想や反応はいかがですか?

川端氏 個人的な意見としては、LEDビジョンの見え方や什器の造作が美しく仕上がり満足しています。コモレビズを導入したテーブルは、どの席に座っても緑視率が担保できるようになっているため、このテーブルがあれば、健康促進効果が期待できるとわかりやすく価値が謳えるのもメリットです。
小さなスペースでもテーブルひとつで、エビデンスに則った健康価値を提供できるパッケージソリューションになったことは、シンボルプロジェクトとしてベストな結果だと考えています。

森氏 BtoBツアーは、まだ実装していないため反応はこれからになってきますが、タウンマネジメントオフィス(Suita SST base)で実際の見学者の声をアンケートとして取り、データ化する狙いがあります。今後、どのような反応があり、新たなデータが集まるか楽しみにしています。

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今後、コモレビズに期待することはありますか?

森氏 今回、コモレビズの展開として、パナソニックの映像技術と初めてオリジナルテーブルを共同制作したことで、新たな付加価値が生まれれば強みになるのではないでしょうか。Suita SSTのタウンマネジメントオフィス(Suita SST base)は企業をはじめ、一般の利用者など多くの声が聞け、実証実験が出来る場所でもあります。
今後、共に新たな価値を実証できる取り組みができれば良いと考えています。

川端氏 森さんがおっしゃったように、現在、リアルスペースを構える意味はリアルではないと経験できない感動体験を提供することと、お客様の生の声をとりデータ化することだと思っています。その両方を叶えるために、今後もコモレビズには新たなエビデンスの構築を期待しています。
これからのウェルビーイングは身体と心の健康に加えて、社会的な健康要素が重要視されると思いますので、コモレビズのサービスがエコや福祉、コミュニティなどのテーマと連動することでエシカルな感情にどう作用するか突き詰めてエビデンスがとれれば、他では真似できないソリューションになるのではないでしょうか。

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※本事例に記載の情報は初掲載時(2022年6月)のものです。

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名 称:Suita SST base
住所:大阪府吹田市岸部中5丁目2番2号
ホームページ:
https://suitasst.com/JP/https://suita-tm.or.jp/