CASE 導入事例

vol.17 
大和ハウス工業株式会社/コトクリエ内
Biophilic STUDIO(研修室)

vol.17 大和ハウス工業株式会社/コトクリエ内 Biophilic STUDIO(研修室)

大和ハウス工業が2021年6月、研修施設「大和ハウスグループ みらい価値共創センター」(愛称:コトクリエ)を竣工。大和ハウスグループの社員研修及び、多種多様な人々と価値を共創し、学びを育む場として生まれました。その研修室のひとつである「Biophilic STUDIO(バイオフィリックスタジオ)」にCOMORE BIZ(コモレビズ)が導入されました。
今回、コモレビズ初となる様々な試みに挑んだこだわりの空間づくりを企画開発設計部 理事、吉田雅一氏と企画開発設計部 企画デザイン第2グループ 課長、大野潤也氏に話を伺いました。

 

コトクリエの概要を教えてください。

吉田氏 当社は住宅から商業施設、建築を始め、都市開発の分野まで様々な事業を展開しています。創業者、石橋信夫の経営哲学である「世の中の役に立つサービスや商品の提供」という思いを原点に、社会や地域の課題解決に努め、お客様や地域の人々と共に新たな価値を創り、活かし、高め、心豊かに暮らせる社会の実現を目指しています。その一環として生まれたのが「コトクリエ」です。

大和ハウスグループの人財育成の場として建設されましたが、社員が研修を行うだけではなく、地域の子どもから大人まであらゆる世代が共に学び、成長し、未来の価値を共創できる人財を育成する施設として開放します。大小さまざまな趣向を凝らした研修室をはじめ、約500名が観覧できる大ホールや集中できるワークスペース、休憩がとれるラウンジなどがあります。

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吉田 雅一 氏
企画開発設計部 理事

コモレビズを導入した場所を教えてください。

吉田氏 コトクリエは風・太陽・水の3つのゾーンに分けられており、その中で自分と向き合い、より深い集中をするための水のゾーンにある「Biophilic STUDIO」にコモレビズを導入しました。この研修室は壁全面がホワイトボートになっており、自由な発想やアイデアをすぐに書き込めるクリエイティブな空間です。ここに水のモニュメントと植栽、ハイレゾ自然音とアロマを導入しています。

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コモレビズを採用した背景と決め手は?

吉田氏 コトクリエのプロジェクトが動き始めた際、多くの研修施設を見学しました。そこでバイオフィリックデザインを知り、空間の中で緑や自然音を感じることで集中力が高まり、リラックス効果も得られるなど、自然が人間に与える効果を認知しました。コトクリエでは国際認証である「WELL」取得を目指しており、well-being(ウェルビーイング)の実現には、バイオフィリックデザインは非常に重要であると考えおり、コモレビズに興味を持ったのが背景です。

バイオフィリックに関するパートナーを選定するに当たっては、コンペを実施しました。パソナ・パナソニック ビジネスサービス(以下、PBS)を選定する決め手となったのはエビデンスです。緑視率は知っていましたが、10~15%が最適であり、それ以上になると逆効果になるとは知りませんでした。また、植物の種類によりストレス軽減効果など、効果が異なることに驚いたと同時に、それらがエビデンスをもって立証されていたことです。

また、コモレビズが自社評価だけでなく、客観性を持って専門研究機関や様々な企業など多岐に渡る機関と組んで事業活動を行っている実績も評価しました。

大野氏 PBSの担当者が、我々からのどのような質問に対しても一つ一つしっかりとした裏付けをもってご説明を頂けたことが信頼につながりました。そして、その内容が私自身、興味を持てたことも大きかったですね。

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大野 潤也 氏
企画開発設計部
企画デザイン第2グループ 課長

導入にあたりこだわった点を教えてください。

大野氏 弊社創業者は、黒田如水の教えとも伝わる「水五訓」をしばしば自らの哲学に例えました。コモレビズを導入した水のゾーンは、そんな創業者の世界観や自分自身と向き合う、いわば精神世界的な要素を持つエリアです。風、太陽のゾーンがエネルギッシュな「動」を表現しているため、ここでは「静」の部分を水のモニュメントでより具現化していただきました。創業者の出身地でもあり、コトクリエがある奈良県の奥吉野上流の湧水をイメージして、打合せと実験を繰り返し、納得できるデザインと水音を創り出すことができました。

また、OBが集まることも想定した応接室の前室にも水什器を依頼し、ここでは創業者の思いをより表現したく、水琴窟を内蔵した手水鉢を発案しました。PBSの担当者は信楽焼の水琴窟を取り寄せてくださり、水滴の音色や音の出るタイミングなど、何度も実験を重ねて納得いく形にしていきました。我々のアイデアや思いに応えてくれる姿勢に、高いクリエイティビティと熱意を感じました。

吉田氏 「Biophilic STUDIO」はコトクリエの中でもクリエイティビティが高い空間にしたいと思っていました。そのためにバイオフィリアという‘機能’を使い、リラックスするからこそ集中できる環境づくりにこだわり、コモレビズでは10種類以上の植物を選定し最適な緑視率で配置しました。ディスカッションに必要な「発散・収束」を空間で体現したこともこだわりです。

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複数のハイレゾ自然音を導入した理由は?

吉田氏 ハイレゾ自然音は「虫の鳴き声・鳥のさえずり・川のせせらぎ」それぞれ異なる音を選択しています。音に関しても相当こだわっていただき、実際に吉野の森で収音していただいた自然音をベースに流しています。

プレゼンの段階ではハイレゾ自然音が人間に対してどのような影響を及ぼすのか、そこまで理解できなかったのが正直なところでした。しかし、実際に流してみると、とても自然にスッと耳に入ってきて作業中でも心地の良さを感じます。今では、ハイレゾ自然音が流れていないほうが不自然に思ってしまうほどです。

大野氏 同じく私もそう思います。音が気にならないことが自然音の最大の成功でしょうから、コモレビズのハイレゾ自然音はそれを実証してくれています。また今回、これもコモレビズ初となる天気連動音も導入しました。施設周辺の天気と季節と連動して雨なら雨音、春なら鶯の声など、室内にいながら四季を感じられるようにしています。

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vol.17 大和ハウス工業株式会社/コトクリエ内 Biophilic STUDIO(研修室)

導入後の反応はいかがですか?

吉田氏 プロジェクトメンバーからは素晴らしいという声が多くあがっています。コトクリエ内には多くの研修室があるにも関わらず、気が付けば「Biophilic STUDIO」で仕事をしているのです。きっと、それが素直な反応なのでしょうね。

大野氏 確かに、「Biophilic STUDIO」に人が集まっている印象はあります。先般、コトクリエで地元の高校生の課外授業を行いましたが、「Biophilic STUDIO」に足を踏み入れた瞬間、驚きと「かっこいい」という声が多くあがりました。コロキウムという実践型の教育カリキュラムでしたが、他の部屋よりも多くアイデアが出て盛り上がりました。これはコモレビズの効果を目の当たりにした出来事でした。

今後、コモレビズに期待することはありますか?

大野氏 デザイナーの要望としては、デザインの幅を広げて、ワンオフでできるものを増やしていければいいですね。オーダー什器が増えれば、コモレビズの持つクリエイティビティがもっと活かせて、更に多くの施設で新たな価値が生み出せるのではと期待しています。

吉田氏 我々は建築屋ですので、建物のハード面はお客様に提案できますが、コモレビズが行っている植栽やハイレゾ自然音によるサウンドスケープなどのソフト面に関しては提案外でした。しかし、今後、「Biophilic STUDIO」でリラックスや集中、クリエイティビティなど人間の行動を規定するようなエビデンスがとれれば、我々、大和ハウス工業の建築技術とコモレビズのサービスで、これまでにない総合的空間提案ができるのではと考えています。

※本事例に記載の情報は初掲載時(2021年10月)のものです。

vol.17 大和ハウス工業株式会社/コトクリエ内 Biophilic STUDIO(研修室)

名 称:大和ハウスグループ みらい価値共創センター(愛称:コトクリエ)
導入先住所:奈良県奈良市西九条4-1-1
ホームページ:
https://www.daiwahouse.co.jp/kotokurie/

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