CASE 導入事例

vol.8 
株式会社月星製作所/オフィスフロア

月星製作所/オフィスフロア

北陸地方初のCOMORE BIZ(コモレビズ)導入は、石川県加賀市を本拠地とする創業72年、社員数516名、自動車やオートバイ用の特殊精密部品を製造する、株式会社月星製作所です。
なぜ、製造業の最前線である工場ではなく、設計部門のあるオフィスフロアにコモレビズの導入を決めたのか。また今後のオフィス環境への取り組みについて、導入の中心となった代表取締役社長の打本渉氏と開発部の橋本和弘氏にお話しをお伺いました。

 

貴社について教えてください。

弊社は材料を常温のまま金型の中で様々な形状に変形させる「冷間鍛造」がコア技術です。
「冷間鍛造」という高精度、低コスト、かつ高出来高の加工技術を用いて、自動車やオートバイの部品を製造しています。冷間鍛造は1分間に200個を超える製品を加工するものもあり、圧倒的な生産性を誇ります。オフィスフロアには工程設計や金型設計を行う『開発部』と、工場の加工機や付帯設備を設計・製造する『生産技術部』の2部署があり、どちらも設計・開発を担っています。

今回、どのような経緯でコモレビズの導入に至ったのでしょうか?

打本氏 昨年3月に、働き方改革の一環としてモチベーション向上を図るために、当社の主力部署である設計部門のオフィスをリニューアルしました。
リニューアルによって、見た目の向上効果は十分に感じることができました。しかし、設計部門が他社を圧倒する技術開発を行うためには、更にそのオフィスに「ひらめき」と「ストレス軽減」を生み出す要素をプラスしたい、という想いが出てきました。
そのような時に、ある経済誌でコモレビズの特集記事を目にしたのです。コモレビズが持つ緑視率とストレスの関係性など、科学的エビデンスに基づく植物の配置や、自然界に流れる音を再現したハイレゾ音源などとの相乗効果によって、我々の想うオフィス空間づくりが実現すると感じ、設計部門への導入を決めました。
また、オフィスの中に生きた植物があれば、例えば普段から生育状況を気にすることや、水やりなどで愛情が生まれていくのではと予想しました。つまりコモレビズの導入は、人間力の向上にもつながると考えたのです。

橋本氏 オフィスに置く植物には、部屋の片隅にあるような、いわゆる脇役的なイメージを持っていました。しかしコモレビズによる緑化には、エビデンスに基づくストレス軽減効果があること、バイオフィリックデザイン(※)によって従業員の生産性や満足度が上がるという点に、強い興味を抱きました。そこで、実際にコモレビズを導入しているオフィスの見学に出向き、コモレビズが作り出すオフィス空間に大きなインパクトを受け、導入を決心しました。

※バイオフィリックデザイン:『バイオフィリア』とは、「人間には”自然とつながりたい”という本能的欲求がある」という概念。『バイオフィリックデザイン』とは、バイオフィリアの概念を反映した空間デザイン手法を指す。

月星製作所/オフィスフロア
橋本和弘 氏
開発部 製品開発課 製品開発係 係長

コモレビズの導入にあたり、こだわった点を教えてください。

橋本氏 当社は石川県に立地しており、その土地柄から冬場の寒さはとても厳しいものです。その寒さや乾燥に強い植物を選ぶことや、気温差の激しい窓から遠い場所に植物を配置することを意識しました。
また当社は、お客様を迎えする機会が多くあります。お客様にも自然がもたらすインパクトを感じて頂きたく、入口付近に大きな水什器を配置しました。水のせせらぎ音や、波紋のゆらめきが生み出す癒しの効果を、お客様にも感じて頂けていると思っています。

水什器

コモレビズを導入してからの反応はいかがですか?

橋本氏 まず社内では、会話の中に植物の話題が増えたと感じています。実はこれまでフェイクの植物を置いていましたが、誰も関心を示さず埃をかぶったまま放置されていました。本物の植物では、「新芽が生まれた」「自分の方に向かって伸びてきている!」など、植物への関心度合いが変わり、従業員同士のコミュニケーションのきっかけにもなっています。

またお客様や採用希望者からも好評で、「風通しのよいキレイなオフィスで良かった」、「製造業のオフィスに、こんなにたくさんの植物があると思わなかった」などの声をいただいています。当社は加賀市という、金沢などの中心地から少し外れた場所にあるため、リクルートには苦労しています。しかしコモレビズが、「こんな会社で働きたい」と思っていただけるきっかけにつながると期待しています。
社長の狙いでもあった、本物の植物には愛情がこもる(世話をする)ので、人間力の向上(気付き力の向上)にもつながったと感じています。

月星製作所/オフィスフロア

採用決定から導入までのスケジュール感を教えてください。

秋ごろに社長から、コモレビズを検討してみてはどうかという話があり、まず社内に導入検討チームを設置しました。検討の中で、やはり実際に見て体感することが一番だと考え、コモレビズが主催する「緑化オフィス見学ツアー」に参加し、そこで導入の意思を固めました。
その後、コモレビズより詳細の提案を頂き、社長にプレゼンテーションのうえ、同年度末に導入が完了しました。

オフィス環境における今後の取り組みを教えてください。

打本氏 個人と組織の力を100%出す為に、コミュニケーションの向上につながるようなレイアウトの変更や、今回のコモレビズ導入のように「ストレス軽減」や「ウェルビーイング」につながる内容に取り組みたいと思っています。また今後は会社の顔である総務部や、売上拡大を目指す営業部への横展開もしていきたいと考えています。

橋本氏 今後も「働きやすい環境づくり」に継続して取り組みたいと考えています。まずはコモレビズのサービスにある、自然界の音でリラックス空間を生み出す「ハイレゾ音源」もあわせて導入しました。自然界の音が優しく響く空間設計であれば、従業員の集中力や生産性の向上効果があると期待しています。
また、パソコン内蔵のカメラで、従業員のストレス状況や疲労度合いを数値化するサービス(非接触バイタルセンシングサービス)も、従業員の健康管理、ストレス予防の為に検討したいと思っています。

月星製作所/オフィスフロア 月星製作所/オフィスフロア点 月星製作所/オフィスフロア

最後に、どのような企業にコモレビズを薦めたいですか?

打本氏 新しい環境を求める会社や、職場にお薦めしたいと思います。
もちろん、シンプルに環境を変えるための一つの手法としてもそうですが、会社や職場を今後どのような姿にしたいか、コモレビズを導入すれば何が実現できるか、という観点で考えることも重要だと思います。

橋本氏 これまではサービス業やベンチャー企業の方が、バイオフィリックデザインをはじめとする先進的なオフィス環境に関心が高く、取り組みも進んでいると思っていました。今回、当社のような製造業であっても導入が可能と知り、どのような業種であっても本物の緑がもたらす効果を実感することができる、と改めて感じました。例えば様々な人が集まる、役所や病院にはぜひ導入してほしいと思います。

※本事例に記載の情報は初掲載時(2019年5月)のものです。

月星製作所

名 称:株式會社月星製作所
導入先住所:〒922-8611 石川県加賀市永井町71-1-1
ホームページ:
http://www.tsukiboshi.co.jp/

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