第1回 やり方を変えよう!テレワークでのコミュニケーションの難しさは?

2020.5.18

コラム第1回
やり方を変えよう!テレワークでのコミュニケーションの難しさは?

テレワークで生産性が低下している人も

新型コロナウィルスの影響で自粛規制が始まってからというもの、多く人がテレワークを行なっています。しかし、この変化が急激であり尚かつ長期化している今、新しい働き方に順応することに難しさを感じている方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

実際、日本経済新聞(2020年4月20日号)によると、テレワークで仕事の生産性が増えたと答えたのはたった9.0%だったのに対して、低下したと答えた人は34.3%でした。通勤時間や対人関係の煩雑さがなくなってむしろ働きやすくなったテレワークが得意な人がいる一方で、自宅ではついつい集中ができなかったり、家族がいることで仕事が思うように進まなかったりと、困っている人もいるのではないでしょうか?

テレワークは、誰にでも向いているわけではなく、得意な人と苦手な人、生産性やストレスが上がる人、下がる人がいると考えられます。

テレワークの向き不向きと、メリット・デメリット

以下に、テレワークの向いている人、向いていない人、テレワークのメリットとデメリットについてまとめました。
どうしても人間は得意不得意があるので、誰にでも一律にテレワークが良いわけではありません。テレワークが不得意な人の中にはストレスをため込んでしまう人もいます。あなたはどちらのタイプに当てはまるでしょうか?

テレワークでのストレス

テレワークでストレスをため込んでしまうタイプは、何が要因になっていることが多いのでしょうか? まず業務中に多いのが、ミスコミュケーションによるストレスです。

例えば、今までは可能だったちょっと顔を合わせた時に話すという機会がなくなったり、雰囲気を読んで上手く進めるといったことができなくなったりしていませんか?対面であれば穏やかに伝えられる内容であっても文章にすると冷たく感じてしまいかねませんし、Web会議になるとうまく発言ができなかったり、感情的になりやすかったりする方もいらっしゃるかもしれません。
これは、直接会っていないためコミュニケーション時の情報量が減り、お互いの心情を想像することが困難なために起きてしまうことです。

通常、コミュニケーションでは相手のちょっとした表情、ジェスチャー、声色などを総合的に認識し、分析しながら会話を進めます。しかし、テレワークでメッセージのやり取りが増えたり、画質の良くないカメラで会話をしていると相手の反応がわかりづらく、つい相手の受け止め方を考慮せずにメッセージを送信したり、発言してしまったりしてしまうことがあります。
本人としては「要件を端的に伝えただけなのに…」と思っても、相手からすると「何か怒っているのかな?」というような印象を与えてしまうことがあります。

また、もちろん単純にずっとテレワークをしていることによるストレスもあります。同じ場所に居続けることによって活動量が減る、日光を浴びることができない、毎日がマンネリ化する、孤独を感じる、嫌なことがあっても上手く気分転換できないなど、これらは多くの人によって指摘されていることですが、やはり閉鎖的な空間で長時間過ごすというのはそれだけでストレスをため込んでしまいかねません。
限られた空間でも、閉鎖感を感じない工夫が必要になってきます。

テレワークによるストレスが積もり積もると、ネガティブな感情やモチベーションの低下を招き、ひいては生産性の低下につながってしまいます。当たり前ではありますが、従業員のストレス増加は、企業に大きな影響を与えることが考えられ、従業員のメンタルヘルスマネジメントはこれまで以上に重要になっています。従業員を守り、業務を円滑化するためには、1人1人のメンタル状態や疲労度を把握し、体調が悪そうな方には重点的にケアをすることが大切です。

しかし一方で、テレワークによるコミュニケーション不足によって、マネジメント側は対面であれば容易にできていたメンバーのストレス状態の把握も今ではなかなか難しくなっているのも事実です。これまでも難しかったメンタル不調者の発見がより一層困難になっているのです。
ではどのようにしたら良いのでしょうか?状況を変えるにはやり方を変えるのが一番です。

次回は、具体的にどのような対策をすることが望ましいのかを、心理学的な視点も踏まえて解説していきます。
(文章:鈴木航太、清水あやこ)

コラム

心理学から読み解くテレワークでの効率の高め方やタイムマネジメント、成功するチームの秘訣などを掲載しております。ぜひご覧ください!

コラム内容
第2回 心理学的に考える!テレワークでの生活リズムの整え方、効率の高め方は?
第3回 コロナに負けない!テレワークでも成功するチームの秘訣は?

監修

写真:清水あやこ

清水あやこ

プロフィール
株式会社HIKARI Lab代表取締役。筑波大学大学院非常勤講師。
上智大学国際教養学部を卒業し、外資系証券会社勤務を経て、東京大学大学院臨床心理学コース修士課程修了。2015年、心理ケアサービスのスタートアップHIKARI Labを創業。筑波大学大学院では、システム情報工学研究科にてAIや遺伝子介入が発展した際にヒトの「心」をどう扱うべきか、という主旨の講義を行っている。
【著書】「ちょこっと、ポジティブ。 一瞬で気持ちがふわっと軽くなる35のコツ」(大和出版)、「女子の心は、なぜ、しんどい?」(フォレスト出版)
【監修】「友達100人切れるかな」(作:宮部サチ バンチコミックス)

写真:鈴木 航太

鈴木 航太

プロフィール
株式会社HIKARI Lab CMO・精神科医
大学病院精神科、精神科病院などでの勤務を経て、都内の精神科病院、クリニックなどで診療を行っている現役精神科医師。精神科専門医、精神保健指定医、産業医などの資格を有する。
精神病の早期介入、高齢者のメンタルヘルスなどの領域を主に対象として研究を行っている。HIKARI Labには2016年より参画し、これまで複数の事業に携わっている。

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