ソーシャルマーケティングを展開する上で欠かすことのできない、「ハッシュタグ」を活用したマーケティング。いわゆる「ハッシュタグマーケティング」がその注目度を高めています。
一般ユーザーがSNSで投稿する際にハッシュタグを使用するケースが過半数に近いとされており、この波に乗ろうと多くの企業がSNSアカウントでハッシュタグを活用しています。
「ハッシュタグとは何か?」そして「ソーシャルマーケティングにおけるハッシュタグの有用性」についてハッシュタグマーケティングのすべてを解説していきます。
目次
そもそもハッシュタグとは
ハッシュタグとは、簡単に言うとSNS上において投稿を特定のキーワードでインデックスさせるために付けるタグを指します。
オウンドメディアなどWebサイトを運営している方なら、コンテンツを投稿する際必ずタグを付けますよね?そのタグをユーザーがクリックすることで関連したコンテンツを一覧にすることができるので、Webサイトの利便性を向上させるためには欠かせない要素です。
つまり、このタグをSNS上の投稿で付けられるのがハッシュタグとなります。
具体的にどんなものかと言うと、例えばあなたがマーケティングに関する投稿をしたとします。さらに「この投稿を“マーケティング”というキーワードでインデックスさせたい!そして同じ興味・関心を持った人にもっと見てほしい!」といった希望があった場合、「#マーケティング」をいうハッシュタグを投稿の文中に入力します。
するとどうでしょう?SNS上の検索エンジンで「#マーケティング」を入力・検索すると、あなたのマーケティングに関する投稿が一覧に表示されました。しかも、あなたの投稿だけでなく「#マーケティング」のハッシュタグを付けた全てのユーザーの投稿が表示されています。
これがハッシュタグです。 ハッシュタグを活用することで同じ興味・関心を持ったユーザーに自分の投稿を見てもらえたり、逆に同じ興味・関心を持ったユーザーの投稿を閲覧することができるのです。
本稿ではさらに詳しい解説については割愛しますが、「ハッシュタグの基本をもっと知りたい!」という方はこちら(ハッシュタグってなに?その意味から基本的なやり方まで徹底解説)で詳しく解説していきます。
ハッシュタグマーケティングとは

ハッシュタグについては理解していても、結局のところ「ハッシュタグマーケティングとは何なのか?」という疑問を持っている方が多いでしょう。 ハッシュタグマーケティングを展開することで、主に以下のようなことができます。
トレンドを調査する
前述したようにハッシュタグはキーワードごとに投稿をインデックスするためのものなので、特定の業界や商品のトレンドを簡単に調査することがてきます。
競合を探る
「競合の商品、サービスはユーザーにどのように受け入れられているのか?」気になるところですよね。そこで競合の社名や商品・サービス名のハッシュタグで検索をかけてみましょう。レビューなどリアルタイムなユーザーの声を知ることができます。
もちろん、競合だけでなく自社商品・サービスのレビューを確認することも可能です。
インフルエンサーを見つける
「インフルエンサー」とはネット上で影響力のある人物を指す言葉であり、有名なYoutuberなどが該当します。今やソーシャルマーケティングにおいてインフルエンサーと協力するのは当たり前の光景となりました。
しかし、まずはインフルエンサーを探すところから始めなければけません。そこでハッシュタグを使用して特定のカテゴリーの投稿を見ることで、簡単にインフルエンサーを見つけられます。
プロモーションやキャンペーンへの参加を促す
ハッシュタグを付けるには登録など面倒な作業は一切必要ありません。投稿にハッシュタグを入れるだけです。このためプロモーションやキャンペーンへの参加を簡単に促すことができます。
広範囲にリーチする
方法については後述しますが、ハッシュタグを上手く活用することで通常よりも広範囲のユーザーにリーチをかけることができます。
投稿数を集計する
プロモーションやキャンペーンに関する投稿の集計をしたい場合、設定したハッシュタグで検索をかければすべての投稿が一覧表示されます。これなら投稿数の集計も簡単で、マーケティング効果の測定もできますね。
各SNSにおける性格の違い
SNSは面白いもので、各プラットフォームによって性格というものがあります。このため、Twitterで展開しているマーケティングがそのままInstagramで受けるということはあまりないのです。 そこで国内の主要SNS3つの性格を紹介しておきます。
Twitterはトレンドに敏感
Twitterで人気のハッシュタグは、その時その時のトレンドなどです。その瞬間の気分やニュースなどに対する自分の想いなどをつぶやくSNSなので、大量のハッシュタグを付けていると良く思われない可能性があります。
推奨ハッシュタグ数:2~3
Instagramはクリエイティブ志向
Instagramはお洒落な画像を色々な人とシェアするという特徴があるので、とにかく大勢の人にフォローや「いいね!」をしてもらうために大量のハッシュタグを使用します。かといって限度数の30個ギリギリの量は敬遠されるので、適度に付けることが重要です。
推奨ハッシュタグ数:5~15
Facebookはハッシュタグ嫌い?
Facebookは個人と個人の繋がりを重視するSNSであるため、あまりハッシュタグは好まれていないようです。このためFacebookでハッシュタグマーケティングを展開する際は入念なリサーチを行い慎重にいきましょう。
推奨ハッシュタグ数:1
ハッシュタグを正しく活用するステップ
ここでは、ハッシュタグマーケティングを展開するにあたり重要なステップを紹介していきます。
1. キーワードを考える
まずはハッシュタグにするキーワードを考えるわけですが、いくつかポイントがあります。
- ・使用出来るのはひらがな、カタカナ、漢字、半角英数字「_(アンダーバー)」以外の記号は使用できない
- ・スペースを空けると区切られてしまう(単語と単語にスペースを入れたいときはアンダーバーを使用する)
- ・長すぎたりユーザーが覚えにくいハッシュタグはNG
- ・ネタに走り過ぎない
- ・必ずオリジナルなものにする
以上のポイントに注意して考えていきましょう。
2. 既に使用されていないか調査する
ハッシュタグに使用するキーワードを思いついたら、まずは既に使用されていないか調べてみましょう。考えたハッシュタグで検索をかけ、投稿が一つも表示されていなければOKです。
過去に被ったハッシュタグでプロモーションを展開し炎上した事例があるので、十分に注意しましょう。
3. 便乗できるハッシュタグを探す
これは広範囲にリーチするために使用できる方法であり、まずはトレンドになっているハッシュタグを検索します。その中からプロモーションやキャンペーンに関連のあるハッシュタグがあれば、便乗しましょう。
例えば、あなたがデータ分析ツールの認知拡大を行いたいとき「#ビッグデータ」というハッシュタグがトレンドになっているとします。そこで「#ビッグデータ分析」というハッシュタグで投稿すれば、トレンドに便乗することが可能です。 ただし、あくまで別のハッシュタグを使用しましょう。
4. ハッシュタグを詰め込み過ぎない
前述しましたが、ハッシュタグを詰め込みすぎることでユーザーから嫌われてしまう可能性があります。推奨キーワード数を参考に十分注意してください。
5. 客観視する
考えたハッシュタグを使用する前に、周囲の人から客観的に評価してもらいましょう。主観ばかりで考えたハッシュタグはユーザーに受け入れられない可能性があります。
ハッシュタグで新規顧客を開拓する
実はハッシュタグはプロモーションやキャンペーンだけでなく、新規顧客開拓にも活用できるのです。
課題をキーワードに検索する
まずは、自社商品・サービスの新規顧客となり得るユーザーが付けていそうなハッシュタグを端から検索していきます。自社商品・サービス名などではなくあくまでユーザーのニーズを捉えたキーワードで検索してください。
投稿を観察して有望なユーザーを見つける
検索結果が表示されたら、各ユーザーの投稿を注意深く観察していきましょう。その中に「困っている」「こんな商品・サービスがあったら」など、現状の課題を投稿しているユーザーがいれば有望なユーザーと言えるでしょう。
目ぼしいユーザーに接触する
有望ユーザーを発見したらいよいよアプローチをかけていきます。ただしいきなり自社商品・サービスの紹介をするのはNGです。警戒して逃げられてしまうでしょう。 そこでまずはユーザーのためになるコンテンツを提供してみてください。その後も継続的にやり取りをしていく中で、自然と信頼関係が芽生え新規顧客になる可能性があります。
まとめ
今回ハッシュタグマーケティングについて紹介しましたが、中にはTwitterやInstagram、Facebookなど複数のプラットフォームで同時にマーケティングを展開している方が多いと思います。この場合、各プラットフォームのハッシュタグ管理や調査などが非常に手間ですよね。
そこで便利なのが「ハッシュタグ・UGC活用「タグボード(tagboard)」導入・運用サービス」と呼ばれる、SNSクロスプラットフォームツールです。主要なSNSで横断的にハッシュタグ検索を行ったり、それぞれのSNSを一元的に管理することができます。 意外と手間の多いのがハッシュタグマーケティングなので、現在手を焼いていたり今後ハッシュタグを活用していくという方はチェックしてみてください。
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