コロナ禍の代替策!バーチャル展示会とは?できることとメリット・デメリット

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2020年10月13日 配信
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コロナ禍の代替策!バーチャル展示会とは?できることとメリット・デメリット

コロナ禍の代替策!バーチャル展示会とは?できることとメリット・デメリット
イベント,コミュニケーション

新型コロナウイルスの影響で、従来盛んに行われていた展示会などのリアルイベントが軒並み中止や延期に追い込まれています。クラスターが発生しかねないイベントを開催するのも、人が多く集まるイベントに参加するのも企業としてリスクが高いという声があり、代替案として「バーチャル展示会」を検討する企業が増えてきました。 サイト構築・システム整備・コンテンツ制作など初期の準備に手間はかかりますが、コスト削減や新たな顧客層との接触機会の創出といったバーチャル展示会ならではのメリットもあります。 今回はバーチャル展示会とは何なのか、バーチャル展示会にはどのようなメリット・デメリットがあるのかについてご紹介します。

バーチャル展示会とは何か?

バーチャル展示会は、オンライン上で行われるバーチャルイベントの一種です。
これまでは展示会場に主催者・出展者・来場者が集まってリアルに行っていた展示会を、オンライン上に構築した仮想空間で開催します。CGや360°カメラで撮影したバーチャル会場に出展ブースが並び、セミナーなどが行われるさまはリアルの展示会さながらです。
来訪者に展示商品をタップしてもらうだけで商品説明画面の表示や外部サイトへの誘導、オンラインチャットへの接続ができます。

バーチャル展示会のメリット

バーチャル展示会は、オンライン上で開催するからこそのメリットを主催者・出展者・来場者のそれぞれにもたらします。

社会状況・天候・場所・時間などの制約を受けにくい

バーチャル展示会が重宝される最大の理由は「開催において、社会状況・天候・場所・時間などの制約を受けにくい」という点です。これは、主催者・出展者・来場者ともに恩恵を受けるメリットといえるでしょう。

社会状況の制約を受けにくい

オンライン上のバーチャル展示会であれば、リアルイベントに対して自粛要請が出た場合でも中止することなく開催ができます。リアル会場での感染リスクを負うこともないため、コロナ禍においても比較的安心・安全だといえます。

天候の制約を受けにくい

近年は豪雨などの大規模な自然災害が頻発しています。他にも台風や大雪といった天候状況に左右されないというのも、バーチャル展示会のメリットです。さらに天候やその他の事由によって起こる電車の遅延などの影響も受けずにすみます。

場所の制約を受けにくい

場所の制約も受けにくいと言えます。インターネット環境さえあれば、地方はもとより世界のどこからでも気軽に来場できます。出展者も同じで、海外から日本のバーチャル展示会に出展もできますし、逆に日本にいながら海外のバーチャル展示会に出展もできます。

時間の制約を受けにくい

通常、バーチャル展示会であってもリアル展示会と同様に開催日時を設定します。そのため時間の制約はある程度ありますが、制約のかけかたは主催者や出展者次第です。たとえば開催期間中は24時間いつでもコンテンツにアクセスできるようにするなど、制約を緩めることもできます。リアル展示会と異なり会場の利用時間や利用日数に縛られないため、通常の展示会より長期間にわたってイベントを続けられます。

幅広く集客できる

場所や時間の制約を受けないため、バーチャル展示会ではリアル展示会よりも幅広い集客が見込めます。加えて通常の展示会には距離や時間の関係で足を運べないという人たちも気軽に来場することができるので、新規見込み客との接触機会にもなり得ます。

来場者情報の獲得

バーチャル展示会では、来場者の参加申し込みから展示会での行動まですべてがオンライン上で完結します。そのため、参加者の企業情報、ブースへの立ち寄り履歴と離脱履歴・各ブースでの滞在時間・資料ダウンロードの有無といった来場者情報を正確に手に入れられます。こうした情報は、今後の営業活動やマーケティング分析に大いに役立ちます。

コスト削減

リアル展示会に比べて、バーチャル展示会はさまざまなコストを削減できます。主催者は会場の使用料・設営費用、展示会運営スタッフの人件費、会場で提供する飲食費など大幅なコストの削減ができます。出展者はブース設営や資料の印刷費などを削減でき、来場者も会場までの交通費などを削減できます。

バーチャル展示会のデメリット

多くのメリットがある反面、バーチャル展示会にはオンラインならではの苦労や「出展者とも来場者とも、リアルに顔を合わせない」ことが引き起こすデメリットも存在しています。

初期準備と初期投資が大変

バーチャル展示会を開催するためには、会場となるサイトの構築・システム整備・コンテンツ制作などの必要があります。こうした作業に慣れていない人が1から準備するのはかなり大変で、時間もかかります。こうした初期準備を専門業者に頼むという方法もありますが、その際には初期投資としてのコストが必要です。

「特別感」が薄い

社会状況・天候・場所・時間などの制約を受けにくいというメリットは、裏を返すと「特別感」の薄さにもつながります。来場者側に「せっかく足を運んだのだから、いろいろなブースをまわりたい」「何か新しいもの、おもしろいものをみつけたい」という特別感や期待感が芽生えにくい可能性があります。商品やサービスに触れてもらうといった物理的な体験の提供も難しいため、来場者が飽きないような工夫をこらす必要があります。

Webメディアやホームページとの差別化がはかりにくい

24時間いつでもコンテンツにアクセスすることができる状態にしておくと、ライブ感が薄れてWebメディアやホームページとの差別化がはかりにくくなることがあります。双方向性のコミュニケーションがとれるよう、「担当者が在席している時間帯しかコンテンツにアクセスできないようにする」「オンラインチャットで質問に答える」などの工夫が必要です。

PULL型の施策しかできない

リアル展示会では、呼び込みをしたりデモンストレーションで気を惹いたり、ビラを配ったりと、来場者にアピールしてPUSH型の営業の展開もできます。ところが、バーチャル展示会ではそうしたアピールが行えないため、PULL型の待ちの営業スタイルにせざるを得ないというデメリットがあります。

来場者に安定したインターネット環境が求められる

インターネットの速度制限やデータ通信量の制限がある人は、場合によってはバーチャル展示会を快適に楽しめない可能性があります。さらに主催者も、アクセスが集中した際などに耐えられるようなサーバ環境をつくる必要があります。

まとめ

バーチャル展示会にはデメリットもありますが、それ以上にメリットがたくさんあります。これから、バーチャル展示会の需要はますます増えていくことでしょう。いまバーチャル展示会を実施して運営ノウハウを蓄積しておくことは、今後バーチャル展示会が普及していくなかで優位性を確保することにもなります。
「バーチャル展示会をやってみたいけれど、初期準備を行う自信がない」「リアル展示会と勝手が違うので、何から手を付けたらいいのか……」という場合は、ぜひ一度プロにご相談ください。

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