近年、スマートフォンなどの電子機器に内蔵されたカメラ機能の性能向上で、本格的なカメラを利用せずとも気軽に写真を撮影できるようになりました。この技術進化により、世代や性別を問わず積極的に写真を撮影し、SNSでシェアしたいというニーズが高まっています。 近年流行しつつある「カメラシェアリング」を導入しているスポットでは、通常は撮ることができないようなアングルや大きさの写真を撮影できるため、「人とは違う写真を撮りたい」というニーズを満たす事で人気を集めています。この記事では、カメラシェアリングの利用方法やビジネスにおいて導入メリットをご紹介します。
目次
カメラシェアリングとは
カメラシェアリングとは、テーマパークやイベント会場、寺社仏閣や観光スポットなどに導入されているカメラのシェア利用サービスです。パナソニックが提供する「カメラシェアリングサービスPaN」が代表的なサービスで、これまでに全国各地のさまざまな場所で導入されています。PaNは屋内・屋外問わず多彩なシーンでの撮影に対応するため、人の手では撮ることが難しいアングルからも撮影できるとして人気を集めています。

カメラシェアリングサービスとは?
カメラシェアリングと聞くと、「カメラのレンタル」と思いがちですが、全く別のサービスです。ここでは、カメラシェアリングサービス「PaN」を例としつつ、カメラシェアリングサービスについて解説します。
カメラを貸すのではなく、「撮影体験」を提供する
既存のレンタルカメラサービスは、ほとんどの場合カメラ本体をはじめとする撮影機材をユーザーへ貸し出すサービスを指します。
これに対し、カメラシェアリングサービス「PaN」は、パナソニック製のデジタル一眼レフカメラ「LUMIX」シリーズを使用し、特定の撮影スポットで写真を撮影するサービスです。また、撮影した写真はクラウドに保存され、手軽にSNSでシェアできるという特徴があります。 カメラの利用から撮影、撮影データの入手までを一本化しており、気軽に上質な撮影体験を得ることができます。
カメラシェアリングを利用するメリット
カメラシェアリングの利用には、写真を撮りたいユーザー側と、撮影場所を提供する設置先の双方に大きなメリットがあります。つぎに、ユーザーと設置先それぞれのメリットをくわしくご紹介します。
ユーザー側のメリット
まず、ここではユーザー側にどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
スマホでは撮れない特別な写真を、気軽に撮影
カメラシェアリングを利用するユーザーにとって最大のメリットは、高画質・高品質な美しい写真を、通常撮影できないアングルで気軽に撮影できることです。
スマートフォンで写真を撮影すると、実際の風景よりも見劣りすることがありますが、カメラシェアリングでは高性能なデジタル一眼レフカメラを利用しているため、高画質・高品質な写真を撮ることができます。
また、景勝地や大自然の中、高い場所からの撮影など人力では困難なアングルでの撮影が可能なため、普通のカメラでは撮れない写真を撮影できます。
セルフ撮影だからみんなで「思い出の1枚」を残せる
一般的に、スマートフォン以外のカメラで撮影する場合、人の手でシャッターを切ります。タイマー機能もありますが、そもそもカメラを置く場所が無く機能を使えないことがあります。
しかしカメラシェアリングは、所定の位置に設置されたカメラでセルフ撮影をするため、その場にいる全員が写った写真を撮影できます。さらに、撮影した写真にフレームや日付などを加えることもできるため、観光やイベント参加の思い出づくりにも役立ちます。
撮影写真をデジタルデータで入手することができる
カメラシェアリングサービス「PaN」の特徴として、撮影した写真をデジタルデータで入手できることが挙げられます。撮影データはインターネット上のクラウドサーバで保管されるため、気軽にダウンロードすることができます。オリジナルのフレームがついた写真が撮影できるため、思い出になるとともに、SNSでのシェアも手軽にできます。
設置先様のメリット
次に、ここでは設置先のメリットをご紹介します。
SNSの拡散効果により、認知度と集客アップが図れる
カメラシェアリングサービスを導入すると、その撮影データを購入したユーザーによる、SNS拡散効果が見込めます。
Twitter、Instagram、LINEなどに代表される、写真投稿機能をもつSNSサービスの国内利用者数が数千万人を超える現代社会では、個人による情報発信力が以前とは比べものにならないほど大きくなっています。
特に強くアピールしたい施設などにカメラシェアリングサービスを設置すれば、人の手では難しいアングルや、その場所だけのオリジナルフレームで撮影した写真がSNS上に拡散され、宣伝効果と認知度、集客の向上が期待できます。
撮影スポットの回転率向上で混雑改善効果も
観光地やレジャースポットで近年問題視されていることのひとつに、写真を撮りたい人々による混雑が挙げられます。
例えばカメラシェアリングを複数導入し、撮影スポットを分散することで人気スポットの回転率が上がり、さらにスポット間の回遊率も期待できます。

カメラシェアリングサービス利用の流れ
ここまで、カメラシェアリングサービスの特徴やメリットについて整理しました。続いてはユーザーがカメラシェアリングサービスPaNを利用する流れをご紹介します。
撮影IDを入手する
まずはスマートフォンなどでPaNのサービスサイトにアクセスし、専用の撮影IDを発行します。 この際、設置先で撮影IDが印刷されたチケットやカードを用意しておけば、ユーザーへよりスムーズな利用を促すこともできます。
撮影スポットで写真を撮影する
撮影IDを発行したら、撮影スポットに設置されたバーコードリーダーへ撮影IDをかざして写真を撮影します。
通常のアングルだけでなく、広角撮影やアトラクション内での自動撮影などさまざまなシーンに対応し、フォトフレームの追加や背景の合成など、普通のカメラでは撮影できない写真を楽しむことができます。
クラウドからダウンロードする
撮影した写真はクラウドサーバへアップロードされるので、専用のダウンロード用ページから写真データを取得します。また、設置場所の設備によっては、その場でプリントすることもできます。
プリント販売やグッズ形式での販売も可能で、写真を撮っただけで終わらない体験をユーザーへ提供することができます。
カメラシェアリングサービス「PaN」の導入事例
カメラシェアリング利用の流れを整理したところで、最後に実際の導入事例をご紹介します。
スマホ持込禁止の設備で写真を楽しむ!テーマパーク「ニジゲンノモリ」様
兵庫県立淡路島公園アニメパーク「ニジゲンノモリ」では、人気アニメを題材にしたアスレチックなどのアトラクションを提供しています。
アスレチックという性質上、スマートフォンの持込ができず写真撮影が困難でしたが、カメラシェアリングサービス「PaN」の導入により、さまざまな場所で写真を撮影することができるようになりました。
また、自分では撮影できないようなアングルからの撮影も可能なため、思い出に残る写真を撮ることができると利用者の方々から好評を集めています。
まとめ
今回は、カメラシェアリングを導入するメリットや事例についてご紹介しました。プロモーションに活用することができるなど設置先にメリットがあるだけではなく、ユーザーにとっても手軽に思い出の写真を残し、SNSでシェアすることができるという利点があります。
パソナ・パナソニック ビジネスサービスでは、今回ご紹介したパナソニックの「カメラシェアリングサービスPaN」の取り扱いをしております。これまで培ってきたノウハウを駆使してカメラシェアリング導入のお手伝いをいたしますので、ぜひ一度ご相談ください。
※「カメラシェアリングサービス」及び「PaN」は、パナソニック株式会社及びNTTコミュニケーションズ株式会社の登録商標です。
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