オフィス環境を改善するメリットは?効果や改善事例をご紹介

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オフィス環境を改善するメリットは?効果や改善事例をご紹介

「オフィス」「職場」と聞いて、どのような空間を思い浮かべるでしょうか。
ラウンジや休憩スペースが設置されているような快適な空間ではなく、ただ机が並んでいるだけの無機質な空間を思い浮かべた場合は、 オフィス環境について一度考えてみるとよいかもしれません。
オフィス環境は、従業員の作業効率に大きな影響を 及ぼし、従業員が感じる仕事上のストレスは、オフィス環境の改善により軽減できる とも言われています。 社内の生産性や作業効率の改善をはかる際には、ビジネスツールのような「ソフト面」だけでなく、オフィス環境 および「ハード面」の見直しも重要です。今回は 、仕事上のストレスが与える影響を主軸に、ストレスを感じやすいオフィスの特徴や、 オフィス 環境の改善がもたらす メリット、具体的な改善事例 についてご紹介します。

目次

    そもそも、オフィス環境や労働環境改善が必要な理由は?

    日本建築学会にて 2014年に発表された論文では、オフィス環境が従業員に及ぼす影響について調査した結果、環境設備の改善によって「知的生産性の向上」「業務へのモチベーション向上」といった効果が見込めることが報告されています。

    この研究はとある家具メーカーの一般職員84名を対象に行われたアンケートをもとにしており、「リラックス・リフレッシュ」「集中」「気分転換」などによって作業の効率が大きく変わることがまとめられています。

    職種によって重視すべき指標は異なるものの、光や音、匂いや温度といった感覚にまつわる要素と、作業空間の広さや什器の充実、休憩スペースの確保などのレイアウトデザインにまつわる要素の両面を重視する従業員が多く、より快適な空間で作業すればモチベーションの向上によって生産性が上がるのではないか、とされています。

    この研究結果から、労働環境に対する満足度が結果的に業務の効率を左右すると考えられます。オフィス環境の改善は、従業員一人ひとりのモチベーションを上げ、組織全体の生産性を向上させるためにも必要であるといえるでしょう。

    次に実際に従業員が感じるストレスとオフィス環境との関係性や、ストレスを感じやすいオフィスの特徴についてご紹介します。

    労働者の10人に6人が“強いストレス”を感じる時代

    仕事のストレスとオフィス環境には密接な関係があります。従業員が感じるストレスを軽減するためにも、バイオフィリックデザイン・ソリューション「コモレビズ」などのサービスを利用し、オフィス環境の改善を検討しましょう。本記事では、仕事のストレスが与えるさまざまな影響に加え、ストレスを感じやすいオフィスの特徴や、「コモレビズ」などのオフィス緑化サービスについて解説します。

    厚生労働省が公表した「平成29年 労働安全衛生調査(実態調査)」によると、強いストレスを感じながら働いている労働者の割合は、58.3%にも及ぶことがわかりました。平成27年12月に義務化された「ストレスチェック制度」を踏まえてもなお、労働者の約6割がメンタルヘルスに不調を抱えているという現状があります。

    仕事上でのストレスの原因はさまざまですが、オフィス環境にまつわるものも少なくありません。代表的なものが、オフィス内の空調に関する問題です。室内が寒すぎる、または暑すぎることがストレスに直結し、結果、従業員のパフォーマンス低下や体調不良などを招くことになります。

    オフィスは、従業員が一日の大半を過ごす場です。その環境の良し悪しが、従業員のストレス値を左右するのは当然といえます。メンタルヘルス対策の観点からも、オフィス環境にストレスを感じる点がないか、従業員にヒアリングすることをおすすめします。

    ストレスが人と企業に与える影響

    “適度な“ストレスは、仕事におけるパフォーマンスを向上させるといわれています。問題は、個人のストレス・キャパシティを超えた”過度な”ストレスです。これが与える影響には個人差があるものの、その多くが心身に悪影響を及ぼし、仕事に対して後ろ向きの気持ちにさせる傾向があります。

    このほか、仕事のストレスが人(従業員)に与える影響には、以下の例が挙げられます。
    ・仕事に対して不安を感じやすくなる
    ・疲れが取れにくくなる
    ・気が短くなりやすい
    ・責任感が低下しやすい
    ・論理的思考や意思決定が難しくなる
    ・眠れなくなることがある
    ・重篤な病気を発症することがある

    ストレスを感じやすいオフィス環境では、従業員も本来のパフォーマンスを発揮するのは難しいでしょう。また人によっては、蓄積したストレスから精神疾患を発症する可能性もあります。最終的には欠勤者や退職者が増え、企業経営に支障をきたすことも考えられます。

    これらを踏まえ、仕事のストレスが企業・組織に与える影響には、以下の例が挙げられます。
    ・生産性の低下による業績の悪化
    ・欠勤率の増加
    ・転職、退職する従業員の増加
    ・ストレスが原因で退職した元従業員からの、法的責任の追及リスク増加
    ・企業イメージの低下、またこれによる採用活動の困難化

    慢性的なストレスを抱える従業員の数が多いほど、経営上の問題が発生しやすくなると言えます。逆に、ストレスの原因を取り除いたオフィス環境が作り出せれば、上記のような問題を未然に防止できる可能性が高まります。つまりストレスマネジメントの観点から、オフィス環境の改善に力を入れることが有効だと言えるのです。

    ストレスを感じやすいオフィスの特徴

    従業員がストレスを感じやすいオフィス環境の特徴をご紹介します。各国に比べて労働時間の長い日本においては、これらが与える影響は無視できません。

    1.プライバシーへの配慮が欠けた空間

    他者の視線が気になることで、ストレスを感じる人は少なくありません。例えばデスクレイアウトの変更や、パーティションの導入などを視野に入れ、視線から生じるストレスを軽減させる工夫を行いましょう。

    また、人が強いストレスを感じる要因の1つに、パーソナルスペースがあります。パーソナルスペースとは「心理的な縄張り」のことで、一般的に他者との距離が1400mmほど離れていれば、距離が確保されておりストレスを感じにくいと言われています。しかし、国内のオフィスで用いられているデスクは、横幅1100mmまたは1200mmが主流のため、モノによるパーソナルスペースの確保は難しくなります。できるだけデスク間の距離を広く取るなどの配慮が必要です。

    2. 雑音が多い、または無音の空間

    雑音が多いと、従業員の集中力は途切れがちになります。ここでいう雑音とは、キーボードのタイピング音や従業員同士の話し声、プリンターの機械音などが挙げられます。しかし、これらの雑音を完全に防ぐことは難しいため、例えばオフィス内にBGMや環境音を流すなどによる、雑音の緩和がおすすめです。

    一方で、あまりに静かすぎるオフィスも問題といえます。2013年に株式会社USENが行った「職場環境と音楽(BGM)に関する調査」によると、有効回答を得た400人のうち53.0%が、静かすぎる職場に対して「居心地が悪いと感じる」と答えています。静寂が集中力を低下させるとは意外かもしれませんが、集中には適度な騒音もまた必要ということです。オフィス設計の段階から、音への対策を講じましょう。

    3. 暗すぎる室内

    照明が暗すぎるオフィスでのパソコン操作は、モニターの光量の関係から眼精疲労を起こしやすくなります。また肩こり・頭痛・倦怠感などの症状も現れがちです。身体的なストレスに直結するため、照明の光量には配慮し、もし光量を調整できないタイプの照明であれば、従業員にモニター側の光量を調整するよう指示をしましょう。
    また、オフィスの設計段階で、自然光を取り入れた空間デザインを意識するのも有効です。できるだけ大きな窓の設置や開放的な空間づくりなどで、室内が暗くなりすぎないよう注意を払いましょう。

    4.オフィス内が臭う

    ストレス要因の1つとして、オフィス内に漂う臭いも無視できません。とりわけ近年問題視されているのが、タバコの臭いです。オフィスの分煙・禁煙化はもちろんですが、空気清浄機や脱臭機などの設置で臭い対策を講じることがおすすめです。

    5.オフィス内設備が汚れている

    オフィス内設備の汚れからストレスを感じる人もいます。特に女性では顕著であり、特にトイレの汚れに強い不快感を抱く人は少なくありません。トイレを清潔に保つことは、従業員満足度の向上にもつながります。多くの従業員が共有する設備や備品については、企業側がしっかりと管理・メンテナンスすることが大切です。

    オフィス環境の整備で得られるメリットは?

    生産性向上・モチベーション向上には、オフィス環境の改善が必要であると整理できたところで、オフィス環境を整えると具体的にどのようなメリットがあるかご紹介します。

    業務効率の改善

    たとえば、オフィスで利用する備品がまったく整理されておらず、業務に必要な備品がなかなか見つからない、ということが起こるとします。ここでもし最初から備品の格納場所がすべて決まっていたとしたら、必要なものを探すのに費やした時間をほかの作業に割り当てることができたでしょう。
    オフィス環境の不備による時間のロスをできる限り減らすために環境を改善すれば、業務効率の改善にもつながるでしょう。

    ストレスの低減

    厚生労働省が2018年に発表した「 労働安全衛生調査」のなかで、労働者の58%が仕事に強いストレスを感じることがあり、そのうち59.4%が「仕事の質・量」に起因する、という調査結果が報告されています。
    また、株式会社 USENが2016年に行った アンケート結果によると、約60%の従業員が現状のオフィス環境に満足していないと回答しています。
    オフィス環境を整備することが仕事の質を向上させ、従業員のストレス低減につながる可能性があります。

    創造性の向上

    Google社をはじめとした海外の巨大IT企業では、一般的な企業の想像を超えるようなオフィス環境が整備されています。
    Google社は企業としてのイノベーションを生み出すために、従業員の創造性向上を目指しており、一見仕事と関係のない設備への投資にも力を入れているようです。たとえば、ゲームコーナーや完全無料の社員食堂が完備されており、仮眠室や瞑想室なども常設されています。独創的なオフィス環境の整備に取り組むことで、長期的な視点での利益向上につなげようとしているのです。
    Google社を目指すことが必ずしも正解というわけではありませんが、「ただ仕事をする空間」ではないオフィスづくりに取り組むことで、創造性を向上させるというメリットが生まれるといえるでしょう。

    オフィス環境を改善するためのポイントやアイデアは?

    では、実際にオフィス環境を改善するためには、まずどのような点から着手すべきでしょうか。ここでは、改善のためのポイントや具体的な改善案をご紹介します。

    業務に最適なオフィスレイアウトを設計する

    オフィス環境を改善する上で、まず実行すべきは業務に適したレイアウトの設計です。
    たとえば、クリエイティブ色が濃い職種には、座席を定めないフリーアドレス型のレイアウトがおすすめです。自由に席を変えられるため、都度コミュニケーションをはかりたい人と席を並べて、部門をこえた意見交換を円滑に行うことができます。マンネリの解消やイノベーションの創出にもつながるでしょう。
    また特定のタスクに集中する職種には、余計な情報がシャットダウンされるように各座席を区切るブース型のレイアウトがおすすめです。 このように、それぞれの業務内容によって異なるニーズを汲み取った上でオフィス環境の改善を進めていくとよいでしょう。

    チームと個人、両方の領域を確保する空間を造る

    プライバシーが保たれていない環境では集中力が低下しがちです。とはいえコミュニケーションが取りにくい環境では、思わぬ認識のズレや人間関係に軋轢を生むといった事態を招きかねません。
    そのため、オフィス内ではプライバシーを確保できる領域と、コミュニケーションを取りやすい領域の両方をバランスよく設計することをおすすめします。

    採光や温度、空気や音など、身体的な感覚を重視する

    機能性を追求することだけが、オフィス環境の改善ではありません。
    部屋の明るさや快適な温度、 新鮮な空気、音や目に入る風景といった身体的な感覚は、実は業務の生産性向上に非常に大きな影響を与えます。
    とくに温度や空気については、生産性の低下だけでなく従業員の健康を害する可能性も考えられます。 ただ作業するだけの殺風景な空間を作るのではなく、たとえば自然界の音を流したリ、観葉植物を設置したりなどいった感覚に訴える面への取り組みも考えてみましょう。

    オフィス環境改善の事例紹介

    さいごに、オフィス環境の改善に取り組む企業の事例を取り上げます。
    ご紹介する事例は、あくまでもその組織に合ったオフィス環境であり、すべてを参考にできるとは限らないものの、自社オフィスの整備について考える上でヒントとなるはずです。

    アマゾンジャパン株式会社

    「世界最大手のECサイトを運営するAmazonの日本法人では、ボルダリングウォールが設置されています。加えて、化学調味料や農薬の少ない食材を使用した社員食堂などの設備を整え、健康的に楽しみながら働けるオフィス環境を整備しています。
    また、定期的に従業員の意見を取り入れ、常日頃からオフィス環境の改善に取り組んでおり、気分転換だけに留まらず生産性・創造性向上の追求も目指しています。

    ヤンマーホールディングス株式会社

    テクノロジーで新しい豊かさを目指すヤンマーホールディングスでは、生産性向上と知識創造を目指し、オフィスを設計し直しました。新しいオフィスではクリエイティブな発想と想像を促すために、社員たちが気軽に集まれるスペースを作り、一層のコミュニケーションが活性化される仕組みを取り入れています。

    まとめ

    オフィス環境を整備することには、さまざまなメリットがあります。だからこそ、多くの企業が従来の画一的なオフィスから、工夫を凝らした独自のオフィス環境づくりに取り組んでいます。
    とはいえ、実際に自社の状況に合ったオフィスの改善案が思いつかない場合や、オフィス環境をどのような面から改善すればよいか分からない場合もあるのではないでしょうか。
    パソナ・パナソニック ビジネスサービスでは、「 COMORE BIZ (コモレビズ)」というオフィス環境改善のための空間設計サービスを提供しています。
    科学的エビデンスにもとづいたオフィスの緑化設計を行い、従業員のストレス軽減や集中力向上などを定量的な観点から追求していくサービスです。オフィス環境に課題を感じる経営層や総務担当者の方は、ぜひご相談ください。

    従業員のストレスを“見える化”する「COMORE BIZ(コモレビズ)」

    オフィス環境の整備によるストレスマネジメントには、豊富な経験と実績を積んだプロフェッショナルの力が必要です。なぜなら、企業の経営者や担当者の目線では、なかなか自社の「何が」ストレスの原因となっており、「どうして」従業員がストレスを感じているのか、特定することが難しいからです。そこで、エビデンスに基づくストレス軽減の効果が実証されている、バイオフィリックデザイン・ソリューション「 コモレビズ」の導入をおすすめします。

    コモレビズ」は最新テクノロジーの活用により、パソコン内蔵のカメラで従業員のストレス状況を測定します。これらはストレスレポートとして配信され、管理者は配信された内容から高ストレス者を発見し、離職者の増加や業務効率低下への対策・予防ができるようになります。また、従業員用のストレスレポートも配信可能なため、従業員自身でストレス状況の確認が可能です。

    これに加え、 コモレビズはバイオフィリア(※)の概念に基づいた、緑あふれるオフィス空間をデザインします。色・音・香りといった多角的なアプローチによって、従業員のストレス軽減や生産性向上効果が期待できます。ストレスを“見える化”するだけでなく、ストレスフリーな空間を演出するのもコモレビズの役目です。
    ※バイオフィリアとは、「人間は本能的に自然とのつながりを求める」という考え方を指す。

    本格的なオフィス環境マネジメントのために

    現実的に、仕事のストレスを完全に取り除くことは極めて難しいといえます。しかし、オフィス環境の見直しやストレスの“見える化”によって、従業員を過度なストレスから守ることはできます。オフィス内に潜むストレスの原因を特定し、より抜本的な改善をお望みの場合は、パソナ・パナソニック ビジネスサービスをはじめとするオフィス設計のプロフェッショナルにご相談ください。

    パソナ・パナソニック ビジネスサービスでは、木漏れ日の中で仕事ができるオフィス空間設計サービス「 COMORE BIZ (コモレビズ)」を提供しています。グリーンあふれる空間で業務を行うことで、集中力の向上やストレス軽減の効果などが期待できます。オフィス空間づくりでお悩みの経営者・担当者は、ぜひ一度ご相談ください。

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