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社内用の防災備蓄用食品はどうそろえる?選び方の基準と管理のポイント

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社内用の防災備蓄用食品はどうそろえる?選び方の基準と管理のポイント

地震などの災害が頻発する日本では、企業においても日ごろからの防災対策が必要です。被災時に従業員を守るため、十分な量の防災備蓄品を準備する必要があります。今回は防災備蓄品の中で『食品』にフォーカスを当て、備蓄用食品を選ぶ際の基準と、主な食品別の特徴、適切な管理方法の3点について、そのポイントをご紹介します。

備蓄用食品の選び方と6つの代表的な食品

備蓄用食品を選ぶ際には、賞味期限に十分な余裕があるかを確認しましょう。備蓄用食品は3年や5年、10年など長期間保存できるものが中心です。しかし、社内の人員構成に応じて定期的な買い替えを検討している場合は、賞味期限が半年ほどもあれば十分だという考え方もあります。社内での買い替え計画に合わせた、賞味期限の備蓄用食品を選びましょう。

また備蓄用食品は保存や配布、携帯のしやすさも重要なポイントです。避難時にかさばらないように、1人分の食品をまとめた携帯用防災セットがあると非常に便利です。

備蓄用食品は、調理が必要なもの・不要なものの両方を揃えておくことがお薦めです。災害発生の直後は、電気や水道が断絶する可能性を踏まえ、すぐに食べることのできる食品が必要です。一方で、長期にわたる避難生活を想定し、水やお湯などで簡単に調理ができる食品も備蓄しておくことが重要です。
これらの選び方を踏まえて、ここからは代表的な6つの備蓄用食品と、その特徴をご紹介します。

1.保存水

保存水とは、長期保存用に製造された飲料水のことです。賞味期限は5年以上であることが多く、長いものでは10年程度保存できるものもあります。
一般的なミネラルウォーターは不純物のろ過がされていても、殺菌処理までは行われていないものが大半であるため、2年程度しか保存することができません。一方、保存水は高温殺菌処理を2度行い、無菌のクリーンルームで容器に密封することで、5年以上という長期間の保存を可能にしています。
処理の方法は違いますが、味は普通のミネラルウォーターと同じです。保存水を選ぶときは、誰もが飲み慣れている軟水を選ぶようにしましょう。

2.アルファ化米

アルファ化米とは、一度炊き上げた後に乾燥させたお米のことです。賞味期限は長いもので5年程度です。
お米は炊飯によってデンプンがアルファ化し、美味しく、栄養が吸収されやすい状態になります。保存食のアルファ化米はこの状態で急速乾燥させているため、劣化しにくく、お湯や水を加えるだけですぐに食べることができるのです。
アルファ化米を使った備蓄用食品は白飯だけではなく、混ぜご飯やドライカレーなど種類も豊富です。

3.缶詰パン・袋詰めパン

備蓄用のパンは、缶やレトルト食品の袋などに密封されています。味はプレーンのほか、チョコ、フルーツ風味などの種類があり、賞味期限は長いもので5年程度です。ただし商品によっては、賞味期限が6カ月程度と短いものもあり注意が必要です。
缶詰タイプは、中のパンが潰れにくいことがメリットですが、袋詰めタイプと比べるとかさばりやすいのが難点です。一方、袋詰めタイプは缶詰に比べて潰れやすいものの、かさばらず軽量で、ゴミも減らすことができます。
備蓄用のパンを選ぶ際には、その食感にも注目しましょう。食感が硬めのパンは腹持ちが良く、少ない量でも満足感を得ることができます。柔らかいパンは噛む力が弱い人でも食べやすいため、高齢の従業員が多い場合や、小さなお子様のいる家族の避難が想定される場合に向いています。

4.ビスケット・クッキー

ビスケットやクッキーは水分量が少ないため、長期保存がしやすく備蓄用食品の定番とされています。
形状は缶詰タイプのものが多いですが、携帯しやすいように平らな箱のコンパクトなタイプも普及しています。味はクリームやチョコチップ入りなど甘いものや、塩気のあるクラッカータイプもあり種類が豊富です。
ビスケットやクッキーは腹持ちが良く、1袋でも高カロリーを摂取できる保存食です。また商品によっては、気温の大きな変化にも対応できるものもあり、高温になりがちな自動車内で保管することも可能です。

5.フリーズドライ

フリーズドライは、食品を急速冷却で冷やした後、真空状態で乾燥させたものです。お湯を注ぐだけで食べることのできる味噌汁やスープなどのほか、フルーツや野菜などもあります。
ビタミンやミネラルが豊富なドライフルーツは、非常時に不足しがちな栄養素の補給に最適です。ドライフルーツには食物繊維が多く、ストレスからの便秘対策にも適しています。
ただし、ドライフルーツの賞味期限は長いものでも1~2年程度です。ほかの賞味期限が長い備蓄用食品と混在しないように注意して保管しましょう。

6.アレルギー・ハラール対応食品

避難者の中には、アレルギーがあり一般的な食品を食べることができない方もいます。食品によってはアナフィラキシーショックなどの、死につながる危険な症状を引き起こす可能性もあるため、社員にアレルギーがないかのアンケートを取り、アレルギーに対応可能な備蓄用食品を準備しましょう。
イスラム教徒の従業員や顧客が避難する可能性がある場合は、ハラール対応食品を準備します。ハラール対応食品とは、イスラム法上で食べることのできる基準を満たした食品のことです。戒律で禁止されている豚肉などの食材を使わず、イスラムの教えに従った処理方法で製造されています。
これらの基準を満たしている食品には、ハラール認証マークが付与されています。

備蓄用食品の管理方法

備蓄用食品を適切に管理するために、以下の3つのポイントを押さえましょう。

1.必要な量を把握する

自治体などによる食糧支援の開始や、ライフラインが普及するまでの間、避難者全員に物資が問題なく行き渡るように、備蓄用食品は最低でも3日分を準備しましょう。
主食は1人あたり1日3食分、3日間で9食分の準備が必要です。
水分は1人あたり1日3リットルが必要とされています。このうちの約半分は食事から摂取することができるため、その分を差し引いた1.5リットル以上の飲料水が必要です。
もし従業員が帰宅可能な場合には、道中の安全を確保するため、最低1日分の水と食料を配布します。また従業員に通常配布する備蓄用食品とは別に、長期にわたって会社に滞在する必要のある、災害対策本部の分を別途準備しておきましょう。

2.十分な種類を準備しているか

備蓄用食品は量だけでなく、十分な種類を揃えておくことも大切です。災害時には大きなストレスがかかる中、食事に飽きることがないよう、食べやすさや美味しさも考慮しましょう。
栄養が偏らないためにも、十分な種類を揃えておくことが大切です。アレルギーやハラール対応食品も含め、できるだけ栄養バランスが整うようにしましょう。

3.処分・管理方法は決めているか

備蓄用食品は災害時に取り出しやすいように、避難場所の近くなど被害の可能性が少ない場所に保管しましょう。またビル内でフロアが複数に分かれている場合は、保管場所も同様に分けることも検討しましょう。
賞味期限切れによる廃棄を出さないためには、「ローリングストック法」が有効です。ローリングストック法は、災害の発生にかかわらず賞味期限の古いものから定期的に消費する、従業員に配布するなどを行ったうえで不足分を買い足す方法です。この方法であれば、いつ災害が発生しても賞味期限の有効な備蓄用食品を備えることができます。
備蓄用食品の購入や、定期的な買い替え作業には労力がかかります。この作業に割く人的・時間的コストをかけるのが難しい場合は、専門業者の『備蓄用食品管理サービス』を利用するのもお薦めです。この管理サービスを利用すれば、賞味期限切れの前に専門業者から通知があり、不要になった備蓄用食品を引き取ってもらうことができます。社内で在庫確認や買い替えなど、手間な管理作業を行う必要がなく、常に適切な備蓄を保つことができます。

災害に備えて備蓄用食品をそろえておきましょう

災害対策の備蓄用食品は、最低3日分の量が必要です。ライフラインの復旧が長引いたり、従業員の帰宅が困難な状況に備えたりする場合は、さらに余裕を持って量と種類を揃える必要があります。
また、備蓄用食品は準備するだけではなく、管理方法や購入先の選定も重要です。自社で管理するならばローリングストック法を実践し、管理が難しい場合は専門業者の管理サービスを利用するようにしましょう。

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